アグスAGSS – 可搬型温室効果ガス自動採取装置

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製品紹介ビデオ

【製品目的】

  1. 農耕地土壌から発生する温室効果ガスを自動サンプリング
  2. 農耕地から発生する温室効果ガス発生量の推計精度向上に貢献

【製品背景】

温室効果ガス発生源の一つである農地は地球上における陸地の40~50%を占めており、そこから発生する温室効果ガスの量は人為起源の温室効果ガスの10~12%に相当します。そのため農地における温室効果ガスのモニタリングは温暖化対策において重要であり、 正確な発生量を見積るためには、高い頻度の試料採取および高い精度の測定が求められます。

従来の一般的な手動のクローズド・チャンバーでは、この高精度、長期間の温室効果ガスモニタリングを実現することは労力の問題などがあるため非常に困難でした。

しかし、任意の時間に自動的にサンプリングできるアグス(AGSS)が開発されたたことにより、高頻度・長期測定が可能となりました。アグス(AGSS)によるモニタリングを活用することで、新たな温室効果ガス発生量の推計方法がIPCCの国別インベントリガイドラインや日本の温室効果ガス排出・吸収量報告書に採用されています。

アグス(AGSS)は世界の地球温暖化対策の推進に貢献しています。

温室効果ガス増大のイメージ図

※専門語解釈
アグス(AGSS):Automatic Gas Sampling System
IPCC:気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change)

【製品仕様】

アグスAGSS – 可搬型温室効果ガス自動採取装置

※製品写真は遮光板(オプション)装備品

  • 外寸 : 506mm(W)×630mm(H)×322mm(D)
  • 重量 : 約40kg
  • 電源 : AC100V 50/60Hz
  • 能力 : バイアル瓶装填60本

アグスAGSS – 可搬型温室効果ガス自動採取装置のサイズ

【製品特徴】

  1. 温室効果ガスを完全自動で長期連続採取
  2. 野外のサンプリングサイトに設置できる可搬型
  3. 設定した時間に任意の頻度で自動採取
  4. 農業分野以外でも応用可能

【製品構造と動作】

装置は発生ガスを捕集するチャンバーと全体の制御と採取したガスの充填を行う制御部に分けられます。チャンバーは透明無色のポリカーボネートでできており、農作物や土壌への影響負荷を最低限に抑えています。チャンバーは制御部からの制御で自動的に開閉される蓋を上部に備えています。発生ガスを採取する時は、この蓋が閉じられます。

制御部内にあるシリンジポンプは、指定時刻をむかえると、チャンバー内のガスをシリンジに採取し、バイアル瓶の中に約2気圧に加圧充填します。ガスが充填されたバイアル瓶は、充填部の下にあるバイアル瓶受けに落され、保管されます。保管されたバイアル瓶は回収され、分析対象項目に適した分析器にかけられます。

アグス(AGSS)で採取されたガス試料(バイアル瓶)は、独立行政法人農業環境技術研究所温室効果ガス3成分同時自動分析機※にて分析するのに最適です。

※独立行政法人農業環境技術研究所は2009年9月に特願2005-096918を取得した。

アグス(AGSS)装置構造

  • 制御部(パソコン):リレーボードを制御し、電磁弁をON/OFFして空気圧シリンダへの圧力を切り替えることにより装置を駆動させる
  • シリンジポンプ:配管パージとサンプルの加圧充填を行う
  • 空気圧シリンダ:ストロークが5mm単位で選択可能(シリンダ面積に比例した駆動力が得られる)

【コンプレッサー】

アグス(AGSS)は圧力0.5MPaの圧縮空気の供給を受けて、空気圧シリンダ等を稼働させます。圧縮空気の供給には、コンプレッサーまたは圧縮空気ボンベを用います。それらの選定については、弊社にご相談下さい。アグス(AGSS)に合った仕様の標準コンプレッサーをご紹介します。

コンプレッサー(別売)

【自動開閉チャンバー】

アグス(AGSS)は、農耕地土壌から発生したガスを捕集するため、上部が圧縮空気により自動的に開閉する自動開閉チャンバーを遠隔で稼働させます。この自動開閉チャンバーについても、各種取り揃えておりますのでご相談下さい。最適なものをご提案差し上げます。

自動開閉チャンバー(別売)

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