
アスベストの測定
グリーンブルー株式会社のアスベスト測定サービスでは、トレモライト、アンソフィライト、アクチノライトを含めたアスベスト6鉱物の分析が標準です。環境大気中、室内等空気中、建築建材中のアスベスト測定等を実施いたします。
○環境大気中のアスベスト
・『大気汚染防止法施行規則第16条の2』(敷地境界における基準)
工場敷地の境界線における大気中の石綿濃度の許容限度は、10f/L(空気1リットル中アスベスト繊維10本[fiber])です。昨今、日本国内の主要な都市における、大気中のアスベスト濃度は 0.2f/L 〜 0.3f/L 以下のところが多いと思われます。
アスベストに関連する特定粉じん発生施設を設置する工場等には、大気汚染防止法を適用して調査します。また、アスベスト除去サイトにおける敷地境界の環境大気測定は、「アスベストモニタリングマニュアル(改訂版)」(環境庁大気保全局大気規制課)や『環境庁告示第93号』(石綿に係る特定粉じんの濃度の測定法)に沿って調査します。
○空気中のアスベスト
・『労働安全衛生法労働省令第39号』(屋内作業場における管理濃度)
アスベストの作業環境の管理濃度は、0.15本/cm3です。アスベストを製造したり、取り扱ったりする屋内の作業場では、労働安全衛生法を適用して調査します。
また、一般的な用途で使用されている居室や教室などでは、『環境庁告示第93号』(石綿に係る特定粉じんの濃度の測定法)等に沿って調査します。
○吹付け材等建材製品
・『JIS A
1481』(建材製品中のアスベスト含有率測定方法)
・『厚生労働省労働基準局長 基発第0821002号』(建材中の石綿含有率の分析方法について)
・『厚生労働省労働基準局 基安化発第0821001号』(建材中の石綿含有率の分析方法に係る留意事項について)
これらの通達をもって『労働基準局長通達基発第188の2』(建築物の耐火等吹付け材の石綿含有率の判定方法)や『基安化発第0622001号』(建材中の石綿含有率の分析方法について)は、廃止されました。調査手法は、『JIS
A 1481』(建材製品中のアスベスト含有率測定方法)に準じて行うように規定されました。
平成18年9月1日に、労働安全衛生法及び石綿障害予防規則の一部が改正され、規制の対象と判断される石綿の含有率が1%から0.1%に改められました。
測定対象の場所で、建材試料を3ヶ所から採取して混合し、分析した結果、アスベスト含有率が0.1%を超えた場合は、対象建材の除去もしくは建築物の解体を行う際に、飛散防止等の対策を施さなければならない対象となります。
※『労働基準局長通達基発第188の2』による調査/分析もお受けしています。
アスベストとは...
アスベストとは、別名「石綿(せきめん、いしわた)」とも呼ばれ、天然に産出される蛇紋石あるいは、角閃石鉱物のなかでも、高い抗張力と柔軟性を持った繊維状の鉱物を意味します。この名称は、具体的な鉱物の名称ではなく、状態を表したものです。英語やドイツ語における「Asbesto(s)」は、「永久に消えない」といった意味を持っています。
アスベストは軟らかく、抗張力性、耐熱性、対磨耗性に優れているので、建材や自動車のブレーキ、ボイラーパイプの被覆などに広く利用されていました。けれども、繊維が肺に進入し、肺胞などに突き刺さったりすると、肺がんや悪性中皮腫の原因になることが明らかになり、WHO(世界保健機関)はアスベストを発ガン物質と断定しました。日本でも、それより遅れて1989年に大気汚染防止法によって「特定粉じん」に指定され、使用が制限されるようになりました。また、1992年に発効したバーゼル条約では、有害廃棄物に指定されたため、アスベストの各国間の越境移動はできないことになりました。
アスベストの産地は...
アスベストの産地は、ロシアのウラル地方、カナダのケベック地方、南アフリカが世界の三大産地として知られています。現在の日本では、北海道中央部でクリソタイルをわずかに採取しているようです。主な産出国から日本への輸入量は、1970年代には年間約30万トン前後でしたが、2000年には10万トン以下に、2004年には8,000トン程度に減少しています。
アスベストの種類は...
アスベストは単一の鉱物ではなく、6種類のものが含まれます。一番多く使われてきたのがクリソタイル(白石綿)で、その他、角閃石系アスベスト、クロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)などがあります。日本では1995年4月に、特に有害性の高いクロシドライト(青石綿)とアモサイト(茶石綿)の使用は禁止されましたが、平成16年10月1日に施行された「労働安全衛生法施行令の一部改正(石綿関係)」で、その他のアスベストも原則的に全面使用禁止となりました。
クリソタイル(白石綿)
アモサイト(茶石綿)
クロシドライト(青石綿)
アスベストの危険性は...
口や鼻で吸い込んだアスベストの粒子は、大きな繊維のものは鼻や口で捕らえられ、鼻水や痰とともに体の外へ排出されます。しかし、小さい粒子は肺の奥へと進入し、肺胞へ沈着してしまいます。アスベストは耐久性に優れているので、身体の組織内に長い期間留まり、10年〜40年の潜伏期間を経て、石綿肺、肺がん、悪性中皮腫等の健康障害が起こると言われています。
○アスベストによる疾病
1.アスベスト肺
肺が繊維化してしまう肺繊維症の一種です。アスベストを吸引してしまうことにより、柔らかい肺胞壁が堅くなってしまい、空気中の酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出するガス交換が十分にできなくなってしまいます。肺の繊維化を引き起こすものとしてはアスベストの他に、粉じんや薬品など、色々な原因が挙げられますが、特にアスベストの暴露によって発生した肺繊維症を「石綿肺」と呼んで区別しています。自覚症状として、息切れや痰が出たりする症状が現れます。
2.肺ガン
アスベストが肺ガンを引き起こす仕組みは、未だ解明されていません。しかし、肺胞内に取り込まれたアスベスト繊維が物理的に体細胞を刺激することにより、肺ガンが発生するとされています。発がん性の強さは、アスベストの種類により異なりますが、アスベストの太さや長さにも大きく関与するようです。
3.悪性中皮腫
肺の周りの胸膜、肝臓や胃などの周りの腹膜にできる悪性腫瘍の一種です。初期的な症状として、胸の痛み、息切れ、咳などがでますが、経過とともに胸に水がたまるようになってきます。アスベスト繊維による発がん性の強さは、クロシドライト>アモサイト>クリソタイルの順になると言われています。
引用・参考文献
以下のリンクは別サイトです。